東京-上海、往復書簡

2011.7.16 | TEXT

東京-上海、往復書簡 上海の文化と物件をレポート

上海という街には、R不動産もずっと興味を持っていました。
昨年、終わる直前の上海万博と、街の様子を見に行ってきたのですが、そこには、かつて高度成長期に日本が経験したような変化と、日本より少し先の近未来とが混在した風景が広がっていました。

変わり続ける上海。

変わり続ける上海。

過去と未来が混在する街。
私たちは上海にどこかなつかしい何かを感じ、同時に、異様なスピードの変化に脅威すら覚えます。
ただし、これから先、無視できない都市であり、もっとも新しい出来事が現在進行形で起こっているのは間違いありません。

まるで生き物のような相貌。

まるで生き物のような相貌。

上階はまだ工事しているのに、下の階はオープンしている高層ビル。
日本では考えられない!

私たちはやはり、この街に興味があるのです。
そう簡単に上海でR不動産ができるとは思いませんが(不動産流通のシステムも違うし)、東京との差異や同時性を確認して行きたいと思い始めました。
そのためにこのレポートを始めます。

この連載では、普通のガイドブックには載らないような、上海の最先端の「不動産とカルチャー」の実験をレポートしていきます。
同時に、上海に向けてはR不動産ならではの視点で東京の「不動産とカルチャー」を伝えていこうと思います。
いわば、都市間の往復書簡のようなものです。

新しい動きや文化は、場所(すなわち不動産)と切っても切れない関係に実はあるのではないかと、私たちは思っていました(路面店を持たない、R不動産が言うのも何ですが……)。文化と物件を掛け合わせたトピックを発見して行こうと考えています。

これから観光旅行に行く人から、不動産物件や投資に興味がある人まで。
また上海で働いたり、進出を考えている人や組織へ。
東京-上海の都市間往復書簡を始めてみます。

 

文:馬場正尊 ( 東京R 不動産/ Open A ltd.)