アイバンラーメンPLUS
時期：2010.09
所在地：東京都世田谷区経堂
クライアント：個人
延床面積：72.56㎡
用途：店舗
小田急線経堂駅にできたラーメン屋「アイバンラーメンプラス」の店舗設計。
「アイバン」とはアメリカ人であるオーナーの名前。元々NYで フレンチのシェフをしていたが、日本のラーメンに魅了されて来日。日本でラーメン店をオープンした。アイバンさんがつくるラーメンは、他のラーメン屋にはない繊細で独創的な味付けと、鮮やかな盛り付けが特徴だ。 そしてラーメンだけでなく、彼の親しみ安い人柄と愛嬌のあるもてなしが多くの人を魅了している。
依頼は2店舗目となる 店舗のデザイン。
設計にあたり求められたのは、いわゆる普通の「ラーメン屋」ではないユニーク な要素と、 どんな世代の人にも親しまれるようなデザインだった。
そこで提案したのは、素材感をむき出しにした仕上げの中に、デザインのポイントを散りばめた空間。遊び心のあるデザインがアクセントとなり、シンプルな空間にPOPなイメージをつくった。それは普通のラーメン屋にはない、独創的な雰囲気を演出している。
ポイントの1つは、 「積層した変形カウンター」
カウンターは、細長く変形した建物形状に合わせ、いろんな角度をつけて折れ曲がらせた。 地層のように積み上げた積層合板は変形したラインを一層際立たせ、エントランスから奥へと導くように続いている。
次に、「半屋外化する大きな開口」
圧迫感のある客席に少しでも広がりを持たせるため、路地につながる大きな開口を設けた。 外とゆるくつながげたことで、道行く人が店内に入りやすく、流動的な流れを生んだ。
3つ目は、「カラフルなインテリア」
内装がシンプルなので、スツールはカラフルに。照明をランダムに吊るすことで、楽しい雰囲気をつくっている。
商店街から駅へと抜ける路地は、人通りはあるものの暗い印象を与えていた。開口ができたことで、地層のようなボリュームの間から覗くアイバンさんの笑顔や、カラフルなインテリアが並ぶ楽しげな風景が切り取られ、その雰囲気は路地へと滲み出し、裏道だった通りが明るい表情に変化した。
アイバンラーメンHP
http://www.ivanramen.com/